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2024.05.28
FOOD TECH

AIの無限の可能性を最大限に引き出して、仕事と組織を変革するために

こんにちは、経営企画部の赤岩です。 今回は、AI&データサイエンス部で活躍されている池野さんにお話を伺ってみました。 ディープラーニングを研究しながらレアゾンのインターンに参加し、事業と社風に惹かれて入社を決意した池野さん。 インターンでの経験や入社当初配属されたmenu事業部でのチャレンジ、AIプロダクトの導入を進める現在の仕事、今後の目標などについて語って頂きました。AIやディープラーニングに興味のある方や、レアゾンのインターンについて知りたい方は必読の内容です。ぜひご一読ください。

池野 光一 いけの こういち menu株式会社 オペレーションユニット 変則推進チーム

大阪大学大学院工学研究科卒。2018年、所属研究室の紹介でレアゾンにインターン入社。データ分析を用いたソーシャルゲーム事業の売上拡大に取り組む。在学中にそのまま社員として入社し、フードデリバリー事業『menu』の立ち上げに携わり、データ分析や事業管理、業務効率化などに従事。現在は、AI&データサイエンス部に所属し、グループ各事業におけるデータを活用した分析や業務効率化、AIの事業現場導入に向けた実証などを推進している。

レアゾンのインターンで、ビジネスに必要な分析の視点を獲得

赤岩

池野さんは、大学在学中にレアゾンのインターンに参加されたと伺いました。まず、大学では何を研究されていたのでしょうか?

池野

ディープラーニングの研究をしていました。この技術は構造が複雑で、人間には分かりづらい部分が多く残されています。そこで、データの出力時にその根拠を示す仕組みを作ることで、出力に至った背景や経緯を解明することを試みていました。当時は、まだChatGPTなどの革命的なブレイクスルーは起きていませんでしたが、人間の機能の一部を肩代わりできる程度の精度と速度を達成できる技術もありました。ディープラーニングは社会で十分に通用するレベルだと思うのに、なぜ社会でそれほど利用されていないのだろうと疑問を持ちながら研究に励んでいました。

赤岩

当時は今ほどディープラーニングが世間に普及していなかったのですね。レアゾンのインターンに参加したきっかけを教えてください。

池野

先ほどお話した疑問を抱えながら研究していたタイミングで、所属研究室の准教授から「面白い会社があるよ」とレアゾンのインターンを紹介してもらったのがきっかけです。レアゾンのソーシャルゲーム事業とディープラーニングをはじめとするAIは相性が良さそうですし、その疑問の答えも見つかるかもしれないと思い、インターンに参加することにしました。

赤岩

インターンではどのような仕事にチャレンジしましたか?

池野

ゲームの売上を伸ばすための分析的なアプローチにチャレンジしました。ディープラーニングや機械学習を活用し、社員の皆さんと一緒に分析へ取り組みました。決められたお題をこなすのではなく、私の興味関心に沿ったプロジェクトを組成してくれたことがありがたかったです。また、社員の皆さんもインターン生である私の意見を前のめりで聞いてくれたり、時にはデータ出しを手伝ってくれたりと、とても親切に接してもらえたことが印象的でした。合計3か月のインターンで、様々な学びを得ることが出来たと感じています。

赤岩

具体的にはどのような学びを得られたのでしょうか?

池野

研究の場合、とにかく客観的な情報やデータを揃えて事実を追求することが評価されやすいですが、ビジネスの場合は、分析結果を活用して売上向上などの成果に結び付けてもらうことがゴールなので、データの見せ方を工夫する必要があると実感しました。分析結果を活用する人がデータを理解し、次に何をすれば良いか検討しやすくするために、見せるデータに優先順位を付けたり、追加の情報を準備したりすることが大切であることを学びました。このインターンでは最終的に、機械学習的なアプローチには頼らず、ユーザーの行動ログとゲームアプリの挙動を実際に照らし合わせながら読み解き得た知見から分析・提案を行いました。

赤岩

ビジネスならではの分析への取り組み方を学ばれたのですね。そして、在学中にそのままレアゾンへ入社されたと伺っています。

池野

インターンに参加したことで、社員間で協力し合える雰囲気があることや、福利厚生面含めて気持ちよく仕事をする環境が整っていることを肌で感じたので、社員としてレアゾンへ入社することを決めました。会社の雰囲気やカルチャーを深く理解することできるので、レアゾンが少しでも気になる学生の方には、インターンへ参加することをおすすめしたいです。

AIの力を最大限に引き出すために、試行錯誤する日々

赤岩

レアゾン入社後の経歴と仕事内容を教えてください。

池野

2018年の入社後からフードデリバリー事業『menu』の立ち上げに携わり、データ分析や事業管理、業務効率化へ従事しました。2024年よりAI&データサイエンス部に所属し、グループ各事業におけるAIプロダクトの導入や検証へ取り組んでいます。

赤岩

menu事業での印象的なエピソードはありますか?

池野

入社2年目の時にチャレンジした業務効率化プロジェクトが印象に残っています。『menuは、飲食店と配達員を結び付け、お客様に商品を届けるサービスなので、注文数に対する配達員をしっかりと確保することが、サービスの品質向上のカギとなります。

サービス立ち上げ当初は、‶各地域に担当者を配置してリアルタイムでモニターし、配達員が不足すると担当者が電話などでオペレーションする″という、アナログなスタイルを採用していました。それを効率化するために、各地域の担当者から運用の基準をヒアリングし、本当に必要なものを取捨選択して今後の運用方針を策定しました。その結果、運用方針を統一して全エリアを数人でモニターできるスタイルへ変更することに成功しました。普段あまり一緒に働けていなかった人たちと協働できたこともあり、視野と経験値が広がった良い経験になりました。

赤岩

入社2年目にして大きなチャレンジを経験されたのですね!それでは、現在所属しているAI&データサイエンス部での仕事内容を教えてください。

池野

グループ各事業におけるAIプロダクトの導入・検証に取り組んでいます。AI関連技術は近年急速に進歩しており、ChatGPTをはじめ様々なAIプロダクトが身近になっています。AIプロダクトを活用すれば、生産性向上や今までにない成果を得られる可能性がありますが、従来の業務プロセスとのコンフリクトや組織との相性などもあり、既存のプロダクトをそのまま導入しても成果に結びつけられることは稀です。そこで、いかに素早く効果的にAIプロダクトを導入するかを日々チャレンジしています。

赤岩

AIの力を最大限に引き出す形での導入を目指しているのですね。具体的には、どのようにAIプロダクトの導入を進めているのでしょうか?

池野

各部署から「こういうことがAIでできないか」という問い合わせを受け、部署のメンバーに課題をヒアリングすることから始めます。そして、課題解決のための開発が必要なのか、それにAIを用いるべきかという二段階で検討します。どちらも必要だとなった場合は、どの技術やツールが適切かを検討し、部署に合わせて開発を進めます。導入後は部署と連携して実務を行い、作業の効率やAIの出力クオリティが向上したかをチェックし、実用レベルになるよう調整を重ねていきます。

全社員が同じ方向を向き、アツくなれる会社

赤岩

具体的なAIプロダクト導入の事例を教えてください。

池野

ゲームの背景やラフ画像をAIで作成するというプロジェクトを実施しました。ゲーム事業は数多くのゲームアプリをリリースしており、画像などの膨大なアセットを日々消費しています。キャラクターやアバター、装備、背景などの画像を大量に供給する必要があるのですが、自社だけでは作成が追い付かず、外部の協力を得ながら進めているという状況です。そこを効率化できないかという課題からスタートしました。画像生成AIはラフ画像を作成することが得意なので、背景やゲームキャラクターにマッチするアバターをAIに作ってもらうという仕組みを開発しました。今後も、AIプロダクトの導入で業務効率化を進め、生産性の高い仕事に注力できる環境づくりをサポートしたいと思います。

赤岩

今後のレアゾンの成長に欠かせない仕事ですね!続いて、今の仕事のやりがいを教えてください。

池野

貢献感を得られることです。AIプロダクトの新しい活用方法の提案や、作業の自動化・効率化による業務改善を通じて、成果や変化を分かりやすい形で実感できています。また、関わる人が皆、応援してくれる温かい空気感があることもありがたいです。

画像生成AI導入のプロジェクトは、当初は私とデザイナーの2人で始めたのですが、試作段階でデザイナーの方が他の協力者を募ったり、「すごい技術なのでやらせてください」と関連しそうな部署の方に声をかけてくれたりしました。それからは「プロジェクトの話聞いたよ」「楽しみにしているよ」「頑張ってね」と他部署の方々から応援されるようになり、協力していただける人も次々と現れたおかげで、無事スムーズにプロジェクトを進めることができました。新たなチャレンジを会社全体で支援してくれる社風を感じられたエピソードでした。

赤岩

レアゾンらしさを感じるお話ですね。他に忘れられないエピソードはありますか?

池野

入社直後にmenu事業で携わった『神田カレーグランプリ』が印象に残っています。400店舗以上のカレー店からNo.1を決めるイベントで、『menu』はプロモーション活動の一環として参加しました。当時私は、このような企画は広告代理店が全部やってくれるものだと思っていたのですが、実際は全部自社で企画し取り組んでいたことに驚いた記憶があります。さらに、社内での熱量が想像以上に高く、毎日オペレーションの確認をしたり、他事業部の方もリハーサルに協力してくれたり、イベント当日もカレーを食べて盛り上げてくれたりしたのを目の当たりにしました。当時入社したばかりの私は、「普通の会社ってこんなにアツくなれるのか?私はいい会社に入った!」と確信しました。

組織全体を巻き込むビッグプロジェクトを動かすためのスキルを養って

赤岩

事業にかける思いと会社の仲間への愛を感じるエピソードですね!池野さんが入社した2019年から現在まで社員数が大幅に増えていますが、レアゾンが変わったと感じるところはありますか?

池野

会社としてのアツさやチャレンジ精神は変わりませんが、社員数が増えたことで、社内のすごい人を把握しきれなくなってきたとは感じます。150人程度の会社規模の頃はほとんどの社員の方々を把握できていたのですが、約650人規模になった今は仕事で関わる機会が少ない人も多いので…。社内には優れた技術や知識を持った社員がたくさんいると思いますので、自分自身の情報発信をしたり、積極的に交流して人脈を広げていきたいなと考えています。

赤岩

今まで以上に交流することで新たなコラボレーションが生まれそうですね。池野さんが今悩んでいることはありますか?

池野

英語でのコミュニケーションが少し苦手なことです。組織拡大により多くの海外国籍の方と働くようになりましたし、これからもその機会は増えそうです。特にAI関連の部署で専門技術を持っている社員は英語話者が多いので、英語力をさらに鍛えなければならないと感じています。現在は話の要点を事前に英訳してまとめたり、認識の齟齬が生まれないようしっかり確認したりしていますが、勉強してさらなるレベルアップを図りたいと思います。

赤岩

応援しています!日々成長し続けているレアゾンに対して、池野さんが感じている良さを教えてください。

池野

"世界一の企業へ″というビジョンのもと、新しいアイディアや異なる視点を持つ方が歓迎され、尊重されている会社のカルチャーに価値を感じています。また、社員間で協力し合える雰囲気があり、あらゆる人が成果を出しやすい環境であることもレアゾンの強みです。仕事で結果を出したい人にはぴったりの会社だと思います。

赤岩

最後に、池野さんの今後の目標を教えてください!

池野

より多くの人が関わる大きなプロジェクトを動かしてみたいです。現在は、部署やチーム単位でAIプロダクトを導入して業務効率化を図っていますが、将来的にはAIをベースに組織や事業を作っていこう、となる可能性があります。関わる人が増えると色々な困難が出てくると思いますが、そういったプロジェクトでもしっかりと方針を示し、回しきれるような人材になりたいです。そのためにも最新技術のキャッチアップは怠らず、各事業のサービス理解を深めていきたいと思います。また、社内での知名度を上げるよう努めて、スムーズにプロジェクトを進められるようにしたいです。

赤岩

本日は貴重なお話をありがとうございました!

レアゾンがAIの力でさらに成長できることを楽しみにしています!

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