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2023.04.13
FOOD TECH

自由なカルチャーと『menu』愛が、サービスを次のステージへ。デザインだけ学んできた新卒入社4年目社員の挑戦

こんにちは、経営企画部の赤岩です。 今回は、2020年に新卒入社し、デザイン本部で活躍中の倉又さんにお話を伺いました。 幼い頃からデザインに対する想いが強かった倉又さんならではのエピソードをはじめ、デザインに対する考え方、キャリアやレアゾンの組織、そして『menu』を今後どのようなサービスに発展させていきたいのか、など様々なお話をしていただいております。 どんな職種の方でも共感できる内容ですので、是非参考にしていただけますと幸いです。

倉又 真里奈 くらまた まりな menu株式会社 デザイン本部 サービスUIUXグループ

日本大学 芸術学部 デザイン学科卒業後、2020年に新卒で株式会社レアゾン・ホールディングスに入社。現在は株式会社レアゾン・ホールディングスのグループ会社であるmenu株式会社にて、デリバリーアプリ『menu』のデザイン業務に従事。

デザインで解決できないものはない?幼い頃から関心があったデザインの道へ

赤岩

早速ですが、新卒でレアゾンへ入社された倉又さんの就職活動時代について教えてください。就職活動では、どんな企業をみられていたのでしょうか?

倉又

そうですね。美大だったので、職種はデザイン職でみていたのですが、業界は特に絞らず、イベント系の企業や制作会社など様々な企業の説明会や選考に参加していました。その中で、採用担当の方から「倉又さんのやりたいことができるよ」と声をかけていただいたのがレアゾンでした。

赤岩

当時はレアゾンのカルチャーをどのように感じたか覚えていますか?

倉又

私の就職活動時は、『menu』がデリバリーではなくテイクアウトメインのサービスで、今のような大きな規模ではありませんでした。その中で、なんとかしてサービスを大きくしようという、社員の方の熱意を感じました。また、仕事の具体的なお話を聞いていくうちに、「レアゾンで働くと楽しそう」とワクワクしたことを覚えています。こういった経験から、レアゾンへの興味が一気に強くなったと思います。

赤岩

社員の雰囲気や会社のカルチャーに触れ、一気に興味を持ったとのことですが、最終的にレアゾンへの就職を決めた理由を教えていただけますか?

倉又

せっかく大学で自分の好きなデザインを学んだので、その知見を活かして色々なことに挑戦できる環境に身を置きたいと思っていました。いくつかの選択肢があった中で、その希望が一番叶う企業がレアゾンだったことが決め手です。

また、元々企画することがとても好きで、大学時代には広告やコミュニケーションデザインを専攻しており、社会人になってからはなるべく上流工程から関わることができるようになりたいと考えていました。ですので、事業会社のインハウスデザイナーとして働くことが出来るレアゾンには非常に惹かれましたし、内製化しているからこそ積極的に企画を出しやすいカルチャーであることや、それが私の性格にマッチしていると感じたことも理由です。

赤岩

ちなみに、大学入学前からデザインに興味を持っていたのですか?

倉又

そうですね。物心つく前から絵を描くことが好きだったようで、無意識のうちに「私はデザインの道に進むのだろう」と考えていたと思いますし、中学高校時代もデザインに対する興味を持ち続けていました。しかし、中学受験のタイミングで美術系に進みたいことを両親に相談したところ、「まずは自分の中で視野を広げて、色々な物事を経験してから最終的に道を選択しても良いのでは?」とアドバイスをもらったことで、中高は普通科に進学を決め、大学から美術系の学校を目標に進路を決めました。

実は、祖父母が教師をしていたので、「教師の道も良いな」と思っていたこともあり、デザイン系以外の道に進む選択肢も考えたこともあったのですが、高校の時の美術部顧問の先生のアドバイスもあり、デザイン1本へ進路を絞ることを決意しました。

赤岩

今の倉又さんがあるのは、大学進学時の決断がきっかけなのですね。デザインの道へ進んで良かったな、と思うことはありますか?

倉又

デザインを学んだことで経験や知識、出会いが多くあり、それが今の自分を形成しているのは間違いないと思います。大学で勉強していくうちに、一見デザインとは関係がないようなことも、突き詰めるとデザイン思考が活かされていると感じ、「デザインで、何でも解決出来るのでは?」と感じるようになりました。

“デザイン”と聞くと、ひと昔前は外観や形状を美しく見せることに重点が置かれていましたが、近年では、単なる見た目の美しさだけではなく、機能性や体験価値の向上が重視されるようになってきています。私自身も、企画・設計・デザインなどを網羅的にカバーすることが本質的な”デザイン”だと思いますし、大学でもそのように教えられました。

自分次第で、若手でも責任ある仕事を任せてもらえる

赤岩

大学で、“デザイン”に対する考え方が深くなったのですね。

大学で学んだことを活かすためにレアゾンへ入社されたとのことですが、入社後まずはどのような業務を任されたのでしょうか?

倉又

私の初めての仕事は『menu』アプリのバナーデザインでした。どの競合サービスのバナーよりも可愛いデザインにしたいと思っていたので、敢えて当時の『menu』のトンマナとは異なるデザインをたくさん提案していました。シズル感やお得感を感じられるような、いかにmenuユーザーに刺さるバナーを作ることができるかを常に考え、大量のラフ画を描いていたことが懐かしいです。

徐々にバナー制作にも慣れてくると、次は『menu』のUI/UXデザインを担当することになりました。UI/UXデザインは、当時の私にとっては未経験の領域でしたので、とにかく知識を吸収することに必死でした。

赤岩

最初は未経験のところから、徐々に一人前のデザイナーとして任される業務も増えてきたと思うのですが、具体的にどのような業務へ従事してきたのでしょうか?

倉又

入社2年目から、IPアライアンス案件のグラフィックまわりの進行を自分1人で任されるようになりました。各IPごとのレギュレーションに合わせて非常に繊細な部分のデザインを作り込む必要があるため時間も神経も使いますが、このような案件を若手のうちから担当できるということは、レアゾンならではの醍醐味だと感じています。

赤岩

若手のうちから、非常に密度の濃い経験をされていると思うのですが、その中でも特に印象的なエピソードなどあれば教えてください。

倉又

私の発案で、『menu』のマスクや紙袋のデザインをしたことがあります。コストの観点などデザイン業務以外にも考慮しなければならないことが多く、想像以上のプロセスを経てデザインが出来上がることを知った時は、非常に勉強になりましたし、印象にも残っています。ずっとデザインのことしか学んでおらず、例えば、予算を確保するという仕事は段階的に承認を得るというプロセスが重要になるなど、社会人としては当たり前のことが、当時の私にとっては知らないことだらけでした。新しい学びの連続でしたし、苦労もしました。

倉又

しかしその苦労があったからこそ、いざ『menu』のマスクや紙袋が完成した時には、達成感がありましたし、紙袋については特に苦労した点も多かったので、「文句なしに頑張った!」と断言できる仕事になったと思います。社内の人たちと話すと、マスクをデザインした人として認識してもらっていたり、有名人が紙袋を持っている写真や有名なアニメキャラクターが紙袋を持っているTVCMを見ると、非常に胸が熱くなりました。

その後、入社2年目ではクルーアプリのデザイン業務にアサインされました。中でも記憶に残っているのは初めてのUIデザイン業務です。方向性のすり合わせから行い、いくつかの案を提案したのですが、最終的に私が制作したデザイン案が採用された時は非常に嬉しかったです。ただ、振り返ると大変だったなと...。全く経験のない状態でデザインしたものでしたが、バナー業務で培った“見やすくレイアウトする力”が活かされたと思います。実装いただいた開発チームに感謝です!

赤岩

自分が提案したデザインが世の中に出た時の達成感と喜びは、中々言葉に表せませんね...

倉又

レアゾンだからこそ出来た経験だと思います。社内の役職や序列など関係なく、提案した人が最後までやり切るというレアゾンのカルチャーは、私のキャリアにプラスになりましたし、新人に任せるということは上長としてもかなり手間がかかると思うのですが、最後まで見守ってくれたことは今でも感謝しています。

異なる得意分野を持つメンバーが集まっているからこそ、組織が強くなる

赤岩

最後までやり切った経験が、成長に繋がったのですね。

少し話が変わり、組織についてお話を伺いたいと思います。新たに後輩メンバーが加わったことで先輩として教える役割も増えてきたと思うのですが、教える難しさを感じることはありますか?

倉又

最近は、採用系のお仕事をすることも増え、「教える」ということが多くなってきたので難しさは感じます。今の自分にとって当たり前のことが、他の人にとっては当たり前でないこともあるので、出来るだけ丁寧に伝えることを心がけています。

例えば、“締め切り”という言葉1つでも、その日中、その日の午前中、仮にその日に間に合わない場合は変更も可能、のように人によって捉え方が異なると思うので、具体的な日時や温度感を明確にする必要性があります。このような、今では私が無意識に理解できていることでも、最初は1からきちんと伝えないといけないということに気付き、コミュニケーションは慎重に行うようにしています。

赤岩

後輩の視点からみると、丁寧なコミュニケーションを取ってくれる先輩がいると非常に安心感があると思います。先輩の鏡ですね!

倉又

とんでもないです!私自身が後輩から教わる部分もたくさんあります。ある後輩は、UI/UXデザインをバリバリ学んできた方なので頼りにしていて、「アニキ」と思って慕っています(笑)。後輩のことは上下関係のある先輩後輩というより、尊敬できる仲間だと思っています。

また、サービスUIUXグループには、本当にリスペクトできる方々の集まりなので刺激になっています。学生時代はプロダクトデザイン専攻だった方、建築学科出身の方、ゲームのイラスト出身の方など、それぞれ異なる得意分野を持ったメンバーの集まりなので、私自身も励みになりますし、組織としても強くなるのではないかと思います。

赤岩

それぞれ異なる強みを持つメンバーの集まりは、様々な視点から物事を捉えることができるという強みがありますよね。

それでは、今後のキャリアについて伺いたいと思います。倉又さんが将来思い描いているキャリア像を教えてください。

倉又

先ほどお話した通り、祖父母の影響で教師になりたいという夢を持っていたこともあり、人に教えることは好きなので、マネジメント業務には携わりたいと思っています。しかし、自分自身に知識や技術がないと人に教えることは出来ないと感じますし、クリエイターを目指している以上、自分の実力は常に磨き続けなくてはいけないと考えています。

『menu』を“食”という枠に留まらない、より多くの人々の生活が豊かになるサービスにする

赤岩

今後組織が拡大していく中で、今まで以上に人に教えることは増えていくと思います。更にレベルアップしていく倉又さんの様子を見ることが楽しみです!

組織の拡大と共に人材も増えていくと思うのですが、求める理想の人物像はありますか?

倉又

今所属している私のチームは、個人の裁量に任せてのびのびと仕事を出来る環境です。そのため、言われたことをやるのが得意な方よりも、「言われたことはAだけど、もしかしたらBかもしれない」と深読みしながら物事を進めることが好きな方がマッチすると思います。

また、『menu』というサービスを「少し重いかな?」と思われるくらいの感覚で真剣に愛することができる人に、レアゾンへ来てほしいです(笑)。少々オーバーですが、それくらい自社のサービスに愛着がある方が、レアゾンでは働きやすいのではないかと思います。

赤岩

自社サービスに愛着を持つことでサービスの理解が深まり、そこから改善点などを見つけることも出来ますよね。

倉又

はい。ただ盲目になりすぎないことも重要だと思います。サービスが誰にとっても1番であるということは難しいと思いますし、多角的に物事を捉えることが出来る方だと、一緒に働いていて非常に面白いなと感じます。

赤岩

自分が良いと思っていることでも、他人はそうではないという場面は多々あると思うので、視野を広く持つことは、働く上で重要ですね。

それでは、最後に。倉又さんからみて、今後『menu』はどのようなサービスに成長していくと思いますか?

倉又

個人的に考えているのは、今より更にインフラに近いサービスになっているのではないかと感じています。私の入社当時の『menu』は、おいしいごはんを提供するサービス、比較的グルメ志向な方向けのレストラン情報サービスというイメージが強かったですが、今の『menu』は、必要な人に必要な物を届ける流通経路となったり、配達員がお金を稼げる機会を提供したり、飲食店向けにより良い新しい機能を提供したりと様々な役割を担っています。今後は“食”だけにこだわらず、様々な分野へ発展性があるサービスに成長していくのではと考えていますし、そのようなサービスに今私が携わることが出来ているというのは、誇りに思います。

赤岩

『menu』が今以上に世の中の人々の生活基盤になるような当たり前のサービスになることを、楽しみにしています。

本日はありがとうございました!

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