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2022.09.07
FOOD TECH

フードデリバリー配達員を誰からも尊重され、認められる職業へ。海外大出身の新卒3年目社員が語る、若手が躍動できるレアゾンのカルチャー

こんにちは、レアゾン・ホールディングス人事本部の赤岩です。 今回は、カナダのダルハウジー大学を卒業後、2020年4月にレアゾン・ホールディングスに新卒入社された中西さんにお話を伺いました。 入社直後から新人離れした行動力を発揮し、フードデリバリー事業『menu』の配達員ネットワーク構築の立ち上げを牽引してきた中西さん。現在入社3年目ながら、VP(Vice President)としてmenu事業部をリードし、上長である取締役の二ノ宮さんとともに『menu』を世界一のフードデリバリーサービスにするために奔走しています。 今回のインタビューでは、そんな中西さんがこれまでにどんな人生を送ってきたのか。学生時代にはどんなことを考え、ファーストキャリアとしてなぜレアゾンを選んだのか、その胸中に迫りました。

中西 結乃 なかにし ゆの menu株式会社 menu事業部/運営部 VP/事業企画開発menu

カナダのダルハウジー大学にて海洋生物学と統計学を専攻。卒業後、2020年4月にレアゾン・ホールディングスへBizDev職として新卒入社。入社以来、フードデリバリー事業『menu』の配達員ネットワークの構築を始めとする、新機能の立ち上げから機能拡張、事業推進に従事。

入社後早々に、急成長サービス『menu』の新機能立ち上げプロジェクトに参画

赤岩

早速ですが、中西さんの現在の仕事内容についてお伺いします。現在、入社3年目だと思いますが、ぜひ入社当時のお話からお願いします。

中西

私は2020年4月にレアゾン・ホールディングスにBizDev職で新卒入社しました。新しいプロジェクトの推進、アプリ機能の仕様設計、チームメンバーのマネジメントなど、業務範囲は多岐に渡ります。

約1ヶ月のトレーニングを経て、フードデリバリーサービス『menu』の配達員を募集・管理・運用するチームに配属されました。『menu』のアプリを介して届く注文と配達員とのマッチングを、スピーディかつ適切にオペレーションするための仕組みを考え、運用するチームです。2020年1月くらいから、元々menuの配達員はアルバイトで対応していたのですが、徐々にアルバイトの人数が200名ほどにまで増えていたことで、人員管理が難しくなり、コストも増えてきてしまいました。そこで、アルバイトからギグワーカーへ切り替えようと方針を変え、当時二ノ宮さんが1人で取り組まれていた配達員ネットワークの立ち上げに、私含め新卒3名で参画することになりました。

既に二ノ宮さんや開発チームで、配達員用アプリや配達員募集サイトは作成されていたので、私たち新卒はまず、配達員の応募以降のオペレーションを設計しました。具体的には、応募情報の審査や登録完了後の稼働のサポート、問い合わせ対応などを、自分たちで実際に行いながら、業務委託のスタッフにも手伝っていただくためのマニュアルも作成しました。とはいえ、新卒がいきなり戦力になるはずもなく、フローチャートやマニュアルの作り方など、いちから全て二ノ宮さんに教わりながら行っていました。また、配達が順調に行われているかを随時確認しながら、万が一上手く回っていなかったら自分達が配達員として商品を届けるというところまでやっていました。それ以降、現在も変わらず配達員チームに所属しています。

赤岩

「自分達が配達員の代わりに商品を届ける」というのは、立ち上げ時ならではのエピソードですね。

中西

そうですね。現在のミッションは、「配達員の皆さんのリソースを、注文量に対して十分かつ効率的に配分し、高いクオリティで供給すること」ですので、自分たちを配達員リソースとしてカウントすることはさすがにもうありませんが、今でも配達はしています。

赤岩

もし他にも印象に残っているエピソードがあれば、教えてもらえますか?

中西

エピソードではありませんが、チーム立ち上げ時の部活のようながむしゃらな雰囲気も、秩序もなにもなく毎日ドタバタでしたが、今思うと楽しかったです。強いてあげるなら、サービスは順調に成長して大きくなっているんですが、気づいたら社員の数は減っていたことですね。

最初の頃は1つひとつの注文の状況がどうなっているのか、ちゃんと配達できているのかを人の目で確認するなど手動でオペレーションしていましたし、アルバイトのメンバー向けに業務をマニュアル化することもできていなかったんです。

それがどんどん仕組み化・自動化されたり、それまでは社員が担っていた業務を社員以外のメンバーに任せられるようになっていきました。その結果、社員の数が半分になり、最近はピーク時の4分の1程度の社員数です。サービスが大きくなるにつれて組織が大きくなるのではなく、“レベルアップ”したんだなと思ったエピソードです。

赤岩

なるほど!ちなみに、その業務効率化のプロジェクトに中西さんが入って、色々と改善されたんですよね。

中西

二ノ宮さんや開発メンバーの力が大きいですが、私も一部担当しました。ちなみに、先ほど約1ヶ月のトレーニングと言ったのですが、今はきちんと設計されたトレーニングがありますが、当時はフォーマット化された研修プログラムのようなものはなく、かつ事業企画開発職入社は私だけでしたので、入社翌日以降はさっそく配属先の先輩社員とミーティングをしたり、数日後には社外の方とのミーティングに参加して議事録を取ったりしていました。

赤岩

いきなり超実践型の研修だったんですね(笑)。そんな新人時代を経て大活躍中の中西さんですが、学生時代のお話も伺ってみたいと思っています。

中西

実は大学進学のタイミングで、単身カナダに移住しました。英語圏ということと、住みやすさ、海沿いで海洋生物学を専攻できる点に魅力を感じてカナダのダルハウジー大学に決めました。言葉もあまり通じず、知り合いもいない環境だったんですが、当時は少しずつ自分の根が張っていく感覚があったんですね。大変だったけど結局なんとかなったし、楽しかった。そういう経験を経て、「大抵のことでは自分は死なないし、生活していける」という自信を手に入れた気がします。また、多様な価値観や文化に触れるなかで、自分と他者の違いやユニークであることをとても尊く思えるようになりました。

仕事の楽しさを延々と語り合える、レアゾン社員に惹かれて入社を決意

赤岩

海外大生だと、日本の大学生とはまた少し違ったキャリアの選択肢もあるような気がするのですが、レアゾンを知ったきっかけや入社の決め手について教えてください。

中西

大学3年生の頃は大学院進学を考えていたのですが、恩師に「学問の扉はいつでも開かれている」と言われ、一度働いてみることを決心しました。そして、大学4年生の時に、業種や職種に一切こだわりが無いまま現地の就活イベントに参加し、あらゆる企業の方に、その方ご自身の目標や働くモチベーションについて聞いて回ったんです。社会貢献、家族、お金といった回答がほとんどの中、当時お話しさせていただいたレアゾンの佐藤さんは「自分が死んだあとも、家族が幸せに生活できる世界をつくること」と即答され、その言葉に感動しました。

結局その後も自分の軸がはっきりしないまま就活を続け、外資系コンサルティング会社や日系大手IT企業など複数社から内定をいただいたのですが、あの時の佐藤さんの言葉と、酔っ払いながら学生との食事会でも夢中で延々と仕事の話をするレアゾン社員の皆さんの姿が忘れられず、入社を決意しました。就活生相手に良い顔をしようという素振りが微塵もなく、自然体で仕事に夢中な人たちって良いなと、素直にそう思いました。

自分のやったことや考えたことが、よくも悪くもそのまま跳ね返ってくる

赤岩

入社2年目の2022年2月からVP(Vice President)としてマネジメントにも従事されていますよね。おそらく他社の同年代の方たちと比べると、早いタイミングでマネジメント職に就かれていると思います。ご自身よりも年上のメンバーもいる中で、苦労されていることなどありますか?

中西

チームメンバーとの関係性では特に悩んだりしていないんですが、難しいと思うのはメンバー1人ひとりの得意なこと、長所、スキルやレベルに応じた課題やミッションの切り分けです。大き過ぎる役割を与えてもいけないし、小さ過ぎたら成長機会を提供できない。

VPになってまだ日は浅いものの、いろんな人を見てきて思うのは、人は得意なことを任せられるとすごく伸びるし、得意じゃないことを任せられるとモチベーションも落ちてしまうし上手くいかないということです。なので、やはり大切なのは、1人ひとりにマッチする課題や役割を適切に渡すこと。それがマネジャーの仕事だと思いますし、私がまだまだ出来ていないと自覚している部分でもあります。

赤岩

現在は新卒入社3年目ですが、最近はどんなところに仕事のやりがいを感じていますか?

中西

事業開発職という職種観点とマネジメントという役割の観点、それぞれありますが、「自分のやったことや考えたことが、よくも悪くもそのまま跳ね返ってくること」がやりがいに繋がっていると感じています。

事業開発としては、クルー(配達員)の方たちの仕事や生活に直接関わる仕事なので、自分が考えたサービス仕様や設計に対する反応が例えばSNS等でそのまま見れてしまうんです。良い機能改善が出来た時は「便利!」など良い反応がダイレクトに返ってくるし、そうではない時は厳しい反応がある。メール1通で反応が変わることもあるし、反応がなくてもその後クルーの方がどれくらい「menu」で稼働してくれたか、でその良し悪しがはっきりとわかる。

これはレアゾンの良いところだと思っているんですけど、自分がやったことが誰かに捻じ曲げられて世に出てしまうとか、誰かに反対されてやりたいことをやらせてもらえないということがほとんどないんですね。それで何が起こるかというと、自分が考えたことが良くも悪くもそのまま世の中に出てしまう。それが、事業開発職としては面白いし、醍醐味ですね。

マネジメントとしては、上長の承認のもと部下と接する・指示を出すみたいなことはないので、例えば先ほどお話ししたように、業務の切り分けや分担を私が間違えてしまうとメンバーのモチベーションは下がってしまうし、アサイメントを変えると逆にすごくイキイキと働けたりする。これも自分の判断の良し悪しがそのまま出るという話で、こういう部分が面白いと思っています。

フードデリバリー配達員の社会的地位を上げたい

赤岩

今後のことについても聞いていきたいと思います。入社以来、ほぼゼロの状態からプロジェクトチームに参画し、伸ばしてきた「menu」のクルー(配達員)ネットワークですが、今後の目標などあれば教えてください。

中西

入社以来ずっとクルー(配達員)に関わってきた中で1番強く感じるのは、彼らへの尊敬とその社会的地位を向上したいという気持ちなんです。

初めて配達をしたときのことはよく覚えています。配達員チームに配属されてから2〜3ヶ月経った時でした。初めて“あのバッグ”を背負って、電動式ではない普通のママチャリに乗って配達したのですが、すごく大変でしたし、暑いし、ちゃんと届けられるか不安でした。無事に届けることができた時にはほっとしたと言うか、達成感のようなものを感じましたし、その配達は30分程だったのですが、その中でいろんな感情が蠢くのを経験し、「クルー(配達員)の方たちは、毎日こんな体験をしているのか!」という感動を覚えました。それまで、何となくの想像で配達員の方に接し、サービスを作っていましたが、その時初めて彼らがどういう体験をしているのか身を持って知り、体に染み込むようでした。

一方で、フードデリバリーの配達員はまだ職業として社会に浸透しきっていないところがあると感じています。こんなに大変で価値のある仕事をしている、頑張っているのに、社会に浸透しきっていないのが悔しいという気持ちが強いです。今は何とかして、その現状を変えていきたいと思っています。

赤岩

すごく大変な道のりかもしれませんが、それが実現できたらとても価値のあることですね。最後に、中西さんにとってのレアゾンの価値とは?ぜひ聞かせてください。

中西

そうですね。「唯一無二の場所、集団」という感覚です。個で強い人が集まっていますし、私もそうなんですが、この会社じゃなかったらこんなにのびのびと仕事できていなかっただろうな、とも思います。1社しか経験がないので、断言はできないのですが(笑)。

また、正直に言うと、いま自分が関わっているサービスは、社会へのインパクトや提供できている価値がまだ小さいと考えています。今後、自分自身が事業企画開発としてこの道を極めていく中で、「menu」をより社会へのインパクトや提供価値が大きいサービスへと変えていきたいと思いますし、やはり先ほどお話しした通り、クルー(配達員)へのこだわりというか執着心のようなものが芽生えてきたので、繰り返しになりますが、配達員の社会的地位や価値を高められるまでは今のチームで頑張っていきたいと考えています。

いまやYouTuberが、小学生がなりたい職業第1位になったように...とまでは言いませんが、フードデリバリーの配達員が誰からも尊重され、認められる職業として認知される日まで、今の環境で頑張り続けたいと思っています!

赤岩

私もいつか「フードデリバリーの配達員」という職業がもっと世の中に認知されるようになることを楽しみにしています!本日はありがとうございました。

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